SAPを利用している企業では、営業管理や顧客管理といった周辺業務とのデータ連携に課題を抱えているケースが多くあります。それぞれのシステムに同じ情報を入力したり、データ連携のために各システムで更新作業が発生することで、業務負担や高いコストが発生します。また、業務プロセスや会計制度の改変でシステム変更が必要になった場合に柔軟に対応することができず、業務に支障が出る場合もあります。
SAP連携ソリューション(kintone)は、SAPを有効活用するための業務システムをkintoneで簡単に構築します。ノンプログラミングによる構築のため、入力画面の改修も簡単に行えます。さらに、kintoneをデータ管理のフロントシステムとして利用し、SAPとのデータ連携を自動化することが可能になります。例えば、kintoneで顧客情報や営業情報を入力すると、SAP側に必要な情報を自動で連携できたり、SAP側にある在庫情報をkintoneに自動連携することで、営業部門やカスタマー部門が正確な数字を確認できるようになります。業務効率化とデータの一元化で、さらなるビジネス促進につながります。
当社ではkintoneとSAPの連携方法として、3つの連携方式をご提案します。
信頼性の高い基幹システム(SAP)でデータを一元管理し、kintoneで案件管理や顧客管理システムなどの業務システムを開発・自動連携することで、必要なデータをリアルタイムで確認できます。営業活動はもちろんのこと、経営陣の意思決定もスムーズになります。
kintone上でデータを入力するだけで、基幹システムに入力が必要だった情報を自動連携できます。kintoneからの帳票出力が可能になるため、見積書や注文書、請求書などの作成が簡単になります。二重入力や転記の手間が減り、入力・記入ミスの防止につながります。
kintoneによるシステム拡充で
開発コストを削減
SAPのアドオン開発よりも低コストかつ短期間で開発可能です。会計管理や生産管理に特化したSAPを活用しながら、事業や部門独自の業務に最適化されたシステムをkintoneで開発することで、業務効率化を図ります。
入力画面を
柔軟にカスタマイズ
入力画面はドラッグ&ドロップのビジュアルベースで構築します。会計制度の変更による入力項目の追加や修正を柔軟かつスピーディーに対応できるため、業務への影響を最低限に抑えることができます。
スマホやタブレットから
入力・閲覧可能
PCだけでなく、スマホやタブレットからも入力できる分かりやすい画面です。インターネットにつながっていれば、外出先や実店舗などからデータを入力・確認できるため、営業担当が在庫を確認しながら商談するなど、リアルタイムにデータを活用できます。
EAIツール連携
EAIツールを使用することで、リアルタイムの連携を実現します。これにより、ビジネスプロセスがスムーズに進みます。代表的な製品として、ASTERIA WarpやDataSpider Servistaがあります。
RPA連携
手動で行うCSV連携部分をRPAにより自動化します。これにより、手作業の入力ミスを減らし、二重入力の手間を省き業務効率を向上させることができます。
バッチ連携
Javaプログラムを用いて連携バッチを開発します。これにより、定期的なデータ更新やバックグラウンドでのデータ処理を自動化し、システムのパフォーマンスを最適化します。
連携方式 | イニシャル | ランニング | 効果 | 対象製品 | 案件規模 |
---|---|---|---|---|---|
EAIツール連携 連携ツールを利用することでリアルタイム連携を実現 |
大: ツール導入と連携本数の設計等、様々な検討が必要なため開発費用は大きくなる。 また、ライセンスのイニシャル費用が数百万単位で発生。 |
中: クラウド製品の場合、毎年のランニング、オンプレの場合でも継続メンテナンスが発生。 |
業務効率化:◎ リアルタイム連携や複数システムとの連携も設定で可能になる。 拡張性:◎ 様々なシステムと連携することで、kintoneも含めたシステムの拡張性をより実現できる。 保守性:△ 完全内製は不可。ベンダーのサポートが必要。 |
・ASTERIA Warp ・DataSpider Servista |
~1,000万 |
RPA連携 手動でのCSV連携部分をRPA利用により自動化 |
小: RPAが導入済みの場合、設定のみで実装可能。 RPAが未導入・自社で内製ができるようになるためには教育費用も発生。(その場合は中) |
~小: 導入済みの場合、新たなランニングは不要。 新規導入の場合はランニングが発生。(製品による) |
業務効率化:〇 業務を自動化することで、要員の負担を軽減。 拡張性:△ 自動化できる業務はある程度限定される。 保守性:◎ 設定を覚えることで内製化も可能。 |
各種RPA製品 | ~500万 |
バッチ連携 Javaプログラムでバッチ処理を実装 |
中: ピンポイントなバッチ開発のため、EAIツールの設計ほど大規模にはならないが、Java開発のため開発費用はそれなりにかかる。 既存サーバが流用できることが前提。新たなライセンス費用はかからない。 |
無: Java環境や既存サーバの流用を前提とする場合、新たなランニングは不要。 |
業務効率化:〇 開発によって、ある程度の柔軟な連携を実装できる。 拡張性:△ 本用途以外の拡張性は特になし 保守性:△ Java開発のため、ベンダーのサポート推奨。(技術者がいる場合はこの限りでない) |
Java(言語) | ~500万 |
当社ではkintoneとSAPの連携方式として疎結合での連携をご提案します。
疎結合で連携することにより、業務アプリへの依存度が低くなり、業務アプリが変更された場合の影響も軽減できます。
また、連携するシステムの増減にも比較的柔軟に対応できるため、汎用性や拡張性も高まります。